2018.06.19(火)—09.17(月・祝)
ゴードン・マッタ=クラーク展
東京国立近代美術館/千代田区・北の丸公園

レストラン「フード」の前で、ゴードン・マッタ=クラーク、キャロル・グッデン、ティナ・ジルアール 1971年 個⼈蔵 Photo:Richard Landry © The Estate of Gordon Matta-Clark; Courtesy Richard Landry, The Estate of Gordon Matta-Clark and David Zwirner, New York/London/Hong Kong.

ゴードン・マッタ=クラークの多面的な活動を、彫刻・映像・写真・ドローイング・関連資料などで紹介する待望のアジア初回顧展

 1970年代にニューヨークを中心に活躍し、35歳で夭折したアーティスト、ゴードン・マッタ=クラーク(1943-78)。グラフィティなどのストリートカルチャーにいち早く注⽬したり、美術・⾳楽・ダンスのためのスペース「112」やアーティストによるレストラン「フード」の経営に携わるなど、時代の空気を鋭敏に読み取りながら1970年代を駆け抜けたマッタ=クラークは、美術界に新しいアーティスト像を提⽰しました。

 取り壊し前の建物を切断し、見慣れた日常をまったく新たな空間・時間へと変容させる「ビルディング・カット」をはじめとするポエティックな彼の活動は、没後40年となる今日もなお、アート、建築、ストリートカルチャー、⾷などさまざまな分野で世界中の注目を集めています。

《スプリッティング》1974年 ゴードン・マッタ=クラーク財団&デイヴィッド・ツヴィルナー(ニューヨーク)蔵 ©The Estate of Gordon Matta-Clark; Courtesy The Estate of Gordon Matta-Clark and David Zwirner, New York/London/Hong Kong.

 活動期間約10年のあいだに製作された作品の多くが個⼈蔵や欧⽶の著名美術館所蔵であるため、これまでアジアではその活動をまとまった形で観られる機会がありませんでした。そんななか開催される本展は、ゴードン・マッタ=クラークの多面的な活動を彫刻・映像・写真・ドローイング・関連資料などの約200点で紹介するアジア初の回顧展です。

ゴードン・マッタ=クラーク Photo: Cosmos Andrew Sarchiapone ©The Estate of Gordon Matta-Clark; Courtesy The Estate of Gordon Matta-Clark and David Zwirner, New York/London/Hong Kong.


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「ビルディング・カット」シリーズより《スプリッティング:四つの角》が初来日

 マッタ=クラークの代表作である、建物の一部を切り取る「ビルディング・カット」シリーズのなかで最大規模の立体作品《スプリッティング:四つの角》(サンフランシスコ近代美術館蔵)が初来日します。これまでほとんどアメリカ国内から出ることがなかった本作を観ることができる貴重な機会をお見逃しなく。

《スプリッティング:四つの角》1974年 サンフランシスコ近代美術館蔵 San Francisco Museum of Modern Art, Purchase through a gift of Phyllis C. Wattis, The Art Supporting Foundation, the Shirley Ross Davis Fund, and the Accessions Committee Fund: gift of Mimi and Peter Haas, Niko and Steve Mayer, Christine and Michael Murra; Photo: Ben Blackwell; Courtesy the San Francisco Museum of Modern Art.

プレイグラウンドのような会場内は写真撮影が可能


ゴードン・マッタ=クラーク展 会場風景

 会場構成のコンセプトは「プレイグラウンド(公園)」。会場内は波板のような壁や金属製のフェンス、カラフルなネットなど普段の展示室には存在しない素材を使い、70年代ニューヨークの雰囲気を感じさせるにぎやかな構成になっています。またマッタ=クラークが“切った”建物のダンボール製1/8模型も展示され、覗き込むなどしてその構造を楽しむことができます。さらに会場内は一部を除き写真撮影が可能です。

美術館前庭には《ごみの壁》が展示


前庭に展示された《ごみの壁》

 《ごみの壁》は、1970年にマッタ=クラークによってオリジナルが作成され、その後それぞれの土地で集められたごみを使って再制作が行われている作品です。本展では東京の街で集められたごみを使って、早稲田大学建築学科の学生と共同で制作されたサイズ約180×180×60cmほどの《ごみの壁》が美術館の前庭に展示されています。


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ゴードン・マッタ=クラーク展
会期 2018年月6日19(火)~9月17日(月・祝) 
休館日 月曜日(7/16、9/17は開館)、7/17(火)
開館時間 10:00~17:00、金・土曜日のみ~21時 ※入館は閉館の30分前まで
会場 東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー
〒102-8322千代田区北の丸公園3-1
観覧料 一般:1,200円(900円) 大学生:800円(500円) 高校生以下および18歳未満:無料

※( )内は20名以上の団体料金
※学生券をお求めの場合は、学生証の提示が必要
※障がい者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料(要証明)
※キャンパスメンバーズ加入校の学生は、学生証の提示で割引料金500円で鑑賞可能

本展の観覧料で入館当日に限り、「MOMATコレクション」(4-2F)、「瀧口修造と彼が見つめた作家たち コレクションを中心とした小企画」(2Fギャラリー4)も鑑賞可能です。

リピーター割引: 本展使用済み入場券をお持ちいただくと、2 回目以降は特別料金 (一般 500 円、大学生 250 円)で鑑賞できます。

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イベント情報

ギャラリートーク

 本展企画担当者の三輪健仁氏(東京国立近代美術館主任研究員)による会場内でギャラリートークを実施。多彩なゲストも参加予定。

※申込不要・参加無料・要観覧券

第1回:6月23日(土)16:00~
第2回:6月30日(土)16:00~
第3回:7月7日(土)16:00~
第4回:7月21日(土)16:00~※ゲスト小林恵吾(早稲田大学、本展会場デザイン担当)
第5回:7月28日(土)16:00~※ゲスト荏開津広(DJ/ライター/京都精華大学非常勤講師)、snipe 1(グラフィティ・ライター)、柴原聡子(編集者)
第6回:8月11日(土)16:00~ ※ゲスト平野千枝子(山梨大学、本展共同キュレーター)
第7回:8月18日(土)16:00~※ゲスト山内裕太(株式会社 東京スタデオ、本展会場施工担当)
第8回:9月1日(土)16:00~※ゲスト森大志郎(デザイナー、本展印刷物デザイン担当)、上崎千(芸術学)
第9回:9月8日 (土)16:00~
※ゲスト登場回などの詳細は美術館サイトおよび公式SNSなどでご確認ください。

ワークショップコーナー「やってみようフォトグリフス」

 会場出口に「やってみようフォトグリフス」コーナーを設置。展覧会を観たあとはマッタ=クラークのグラフィティの作品をモチーフに、自由にカラーリング(ぬり絵)をしながら、彼の世界観を追体験。子どもはもちろん、大人の方も参加可能です。

※開館時間内随時、申込不要、無料

期間:7月20日(金)~9月17日(月・祝)

映像作品「帰ってきたゴードン・マッタ=クラーク」上映会

 時間を薄切りにしながら芸術作品に穴を穿つことでそれを別の芸術作品へと翻訳するプロジェクトで知られるアーティストの奥村雄樹が、狼狽するような死の除外によって生み出した映像、帰ってきたゴードン・マッタ=クラークと題されたその作品が、「眺めのよい部屋」で少人数のグループを対象として上映されます。

※申込不要、参加無料、要観覧券

7 月28 日(土)~9 月15 日(土)までの毎週土曜 10:00-20:48

※「眺めのよい部屋」は所蔵作品フロア4階。ゴードン・マッタ=クラーク展観覧料で、入館当日に限り所蔵作品展「MOMATコレクション」もご覧いただけます。)

セレクトショップ ビームス(BEAMS)との連動企画

 アートディレクター・前田晃伸デザインのTシャツ、トートバックなどオリジナルアイテムが、東京国立近代美術館ミュージアムショップほか、「トーキョーカルチャート by ビームス」とBEAMS公式オンラインショップにて発売。また、ゴードン・マッタ=クラークがオーナーをつとめた伝説のレストラン「FOOD」にインスピレーションを受けた5組のアーティストによる作品フィーチャーした、オリジナルラベル缶入りTシャツも発売されます(企画協力 : sakumotto ,Inc.)。
※缶入りTシャツは数量限定